ビジネスゲーム「UNOGA」研修で学べること

「UNOGA」を体験して学べること

前回の私のブログでは、「ビジネスゲーム「UNOGA」で損益分岐点を学ぶ」と題して、損益分岐点の計算方法や活用方法を紹介致しました。 今回は、実際に「UNOGA」の研修を受講された受講者の皆様が学ばれたこと、感じられたことを紹介していきたいと思います。 受講者様からは、様々な感想を伺いましたが、最も多く聞かれた感想は、「思った通りの結果にはならなかった」ということでした。 受講者の皆様は、当初自分の考えに基づき自信を持って「UNOGA」に取組まれるのですが、「思った通り売り上げが伸びない」「競合により売れ残りが生じてしまった」「他の製品なら競合がなかった」など自分の予想に反した様々な局面に出会われます。 このように、「UNOGA」ではゲームという疑似的な経営体験の中で「思い通りにならないこと」を体験し、様々な気付きを得られることができます。 いくつか、実際に生じた事例を紹介致したいと思います。

販売したくても販売できなかった(機会損失)の体験

最も多く聞かれた「思い通りにならなかった案件」は、「順調に売上げを伸ばし、更に販売することができるのに増産投資をしなかったので、製品が足りなくなり機会損失をした」というものでした。 これらの受講者は、結構、経営を良く理解している方ですが、多く売るためには増産投資が必要という誰でも解る簡単な戦略を失念してしまったものでした。

「UNOGA」では当初は余り利益が出ない設定をしています。 その間に少しずつでも利益を蓄え、必要な投資をしながら将来の飛躍に向けて実力を蓄えて頂きます。 しかしながら、当初から当面の売上と利益のみに集中して、将来に向けての投資をされなかったのです。 そして最終年度になって、それまでに蓄えた利益もあるし、市場も大きい中で、大量に販売しようとした時、生産力が足りず、売りたくても売れなかったものです。 ゲームで良かったですね。

なぜ気付けなかったのか

さて、なぜこのように、増産投資をしなければ売りたくても売れないという基本的なことを忘れていたのでしょう。 ひとつは、計画の段階で、販売と生産のバランスを取るという当たり前の戦略が抜けていたからなのでしょう。 また、もうひとつは目の前の事象に追われて、廻りが見えなかったからということでしょう。 経営はやはり難しいもので、常に、計画を立て、実行し、結果をチェックし、うまくいかない場合は対応策を考えるというPDCAを回すことが重要であると言われていますが、このようなゲームの中でもこの重要性は変わらないものですね。 実際に日々の売上を達成することに必死の中小企業の社長様もおられると思いますが、一度ゆっくりと現状を振り返り将来に向けた経営戦略を検討されるのも良いのではないでしょうか。

まとめ

今回、実際のゲームの中で売上ばかりを考え将来の投資を忘れてしまったという事例を紹介致しました。 ゲームの中でも出てくるのですから実際の経営においても同様のことが生じているのでしょう。 一度、日々の喧騒を離れてゆっくりと将来に向けた経営戦略を考えると何か見落としているものが見えてくるかもしれませんね。 また、「UNOGA」のようなビジネスゲームを用いて、「思い通りにならない体験」をしてみるのもいかがでしょうか? もし、このようなビジネスゲームを体験してみたいという方がおられましたらご一報をお願い致します。

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