経営戦略の目的と役割について
はじめまして。
UNOGAメンバーの荒井です。
今回、初めて経営戦略をテーマにブログを書きます。
経営戦略と一口にいっても
何のために必要で、どういった役割を果たしてくれるのか
抽象的でつかみづらいのではないかと思います。
今回のブログでは、まずはこれらについて確認していきたいと思います。
経営戦略とは
はじめに結論から言ってしまうと
経営戦略とは、
企業や組織が「実現したいこと」を
どのようにして実現するかを
決めるための方針です。
ここから少しずつ噛み砕いていきたいと思います。
「実現したいこと」は言い換えると「経営理念」です。
ここには企業や組織の目的(企業の存在意義)や
理想、価値観、行動指針などが 含まれることが一般的です。
このように経営戦略は
大きなテーマがスタートにあるので
対象とする期間も中長期に渡ることが多くあります。
当然、それだけ企業や組織の活動(いわゆる事業)が
継続できるかどうかに大きく影響します。
企業や組織の命運を握る、重要なものともいえます。
ここで注意したいのは、
経営戦略よりも先に「経営理念」が先にあるという点です。
経営学の父と言われるピーター・ドラッカーによると
戦略立案には、経営理念の重要な要素である
「目的(企業の存在意義)」が必要だ
と言っています。
「経営理念」には「目的(企業の存在意義)」が含まれますが、
これを定めることで
企業や組織は自分たちの未来像、
いわゆる「経営ビジョン」を実現することを目指していくわけです。
これを実現するための方針が経営戦略です。
経営戦略の種類
経営戦略はそのレベル、視点に応じて立案され
管理する組織や単位も異なってきます。
経営戦略は大きなテーマを扱い、中長期になることが多い、
と書きましたが
これは企業や組織全体で定める「全体戦略」の場合です。
全体戦略の場合、全体を俯瞰して把握する必要があり
経営層が立案、管理することになります。
一方、事業ごとに定める「事業戦略」であれば、
その事業の責任者が立案、管理し、
人事や財務、生産、開発、営業、マーケティングなど
機能ごとに定める「機能戦略」であれば
各部門の責任者が立案し、管理することになるでしょう。
戦略の種類によって管理内容もスパンも変わってきますが
いずれの場合も戦略を通じて「経営ビジョン」を実現し、
「経営理念」を達成するためのものです。
管理責任者や管理単位が異なったとしても
これらが整合して連動し、同じゴールに向かっていることが
重要になってきます。
これを体系的に示したものが次の図表です。
今回は経営戦略の目的と役割について確認してきました。
次回は、全体戦略を考えるときに必要な要素や具体的な立案方法、
企業の事例などについてご紹介し、
より具体的なイメージを膨らませていただけるようにしたいと思います。